新型インフルエンザ予防について
新型インフルエンザも今までのインフルエンザや鳥インフルエンザもインフルエンザには変わりなく、それぞれのインフルエンザウィルスで起きる病気です。ですから、インフルエンザウィルスのないところではインフルエンザにはかかりませんが、日常生活ではどこにも行かずに家の中にじっとしているというは不可能です。

そこで、どうすれば体力や免疫力を上げるかということが問題になってきます。 当院では元気で風邪もめったにひかないけれど新型インフルエンザは気になる、という方にはサプリメント予防療法ビタミンC点滴、ビタミン注射をお勧めしています。(保険適応なし。)しかし、それ以上に体調や体力に自信のない方には保険適応で個人個人の体質、生活習慣に応じての内服薬、うがい薬、漢方薬や必要な注射、点滴を処方いたします。

1. まずは充分な栄養と休養をとろう
日頃、コンビニ弁当しか食べる暇の無い方へ。
コンビニであれ、お惣菜やさんであれ、もう1品、煮炊きものをした野菜をとりましょう。それが無理なら最低でもマルチビタミン・ミネラルサプリメントを摂りましょう。
休養をとる。
体の休養はもちろんのことですが、心の休養も。ゆっくりするのも良いですが、いつもと違うことをするのも休養になることもあります。
2. 人ごみはできるだけ避けよう
どうすれば人ごみに入っていけるか?
人ごみを避けられるなら、避けていただきたいのはもちろんですが、いつも人の少ないところに行けるわけではありません。それでは逆にどうすれば、人の多いところに行っても大丈夫なのでしょうか?それは、自分の体調をよく自覚することです。昨日は徹夜をした、二日酔いが残っている、体が重い、など調子が悪いときには早く、帰宅して休むことです。
3. 適度な温度、湿度を保とう
インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、室内では加湿器、濡れタオルなどを使って適度な湿度に保つことは有効な予防方法です。 不特定多数の人間が集まる場所や家族に風邪やインフルエンザの人がいる場合、こまめな換気も必要です。
4. 外出後の手洗いとうがいをしよう
帰宅したらまず、手洗い、うがい、余裕があればシャワーも。
ウィルスの感染経路は主に飛沫感染と接触感染です。患者さんが咳やくしゃみをしたときに飛び散る飛沫内にいるウィルスを吸い込んでうつるとき(飛沫感染)とその飛沫にふれてしまった手から目や鼻にウィルスが入りうつってしまう(接触感染)などの経路です。そのために手洗いは習慣づけることです。うがいには鼻からのどに降りてくる鼻汁の中にいるかもしれないウィルスを外に排出することが可能になるだけではなく、のどの乾燥も防ぐことができます。喫煙者はうがいの励行を。ニコチン、タールはのどの粘膜にダメージを与えますから、あらゆるウィルスに感染しやすくなります。シャワーは体についたウィルスを落とすことができます。
うがい薬の代わりになるものは?
緑茶(カテキンパワー)に塩です。これでうがいをしましょう。ただ、市販のうがい薬には使いすぎると、かえって咽頭粘膜、喉頭粘膜を荒らしてしまうものもあります。
鼻うがいの効果は?
もちろんあります。1日に2回程度で充分です。起床時と帰宅時がポイントです。
5. マスクを付けよう
インフルエンザを予防できるマスクは目のつまったウィルスを通しにくいものもありますが、100%ということになるとかなりの重装備が必要になります。それでは、目の粗いマスクはあまり効果がないのかというとそうでもなく、マスク内での自分の呼気に含まれる湿度を再利用することで吸気内の乾燥を防ぎ、インフルエンザにかかりにくくするということができます。またインフルエンザや風邪をひいてしまった人は自分の咳やくしゃみの飛沫から他人に感染するのを防ぐ効果もあるので、「周りの人に対して」というマナーの意味で着用することをお勧めします。

ハイリスク群(高齢者、人工透析を受けている方、喘息や心疾患、肺疾患などの慢性疾患を持つ方、抗がん剤や免疫抑制剤の使用者、妊婦、乳幼児など。)など、どうしても予防が必要な方はマスクを着用しましょう。

100%ではありませんが最も確実な予防は流行前にワクチン接種を受けることです。

6. インフルエンザワクチンについて
最も確実な予防は流行前にワクチン接種を受けることですが、現在、新型ワクチンが希望される方全員に摂取できるだけの数が確保できるかどうか分からない状況です。ご高齢の方や心臓や肺に慢性の病気を持たれる方、気管支喘息を持たれる方は1度、ご相談においで下さい。

わが国ではウイルスから抗原となる赤血球擬集基の表面タンパクを取り出したスプリット・ワクチンを採用しています。ワクチンを接種することでインフルエンザへの感染や インフルエンザの重症化を予防することができます。ただし、ワクチン用ウイルスは鶏卵で培養するために卵アレルギーの方には摂取できないことがあります。他には、けいれんの既住症、免疫不全状態にある方、発熱時などにも接種できないことがありますから、担当医師に相談してください。

インフルエンザワクチンは接種後、効果を発揮するのに少なくとも約2週間は必要です。ワクチン接種には2回接種と1回接種(中学生以上は1回でもよい)があり、2回接種の場合、2回目は1回目から1~4週間あけて接種します。もちろん、2回摂取の方が1回摂取よりも高率に予防可能ですが、自分の免疫力が落ちてしまっている場合には2回摂取しても罹患する可能性はあります。たとえこのような場合に罹患してもワクチン接種することにより体内での抗体価が上昇していれば、症状が軽くなります。今までのインフルエンザでは流行期間が12~3月ということから、11月中旬頃までに接種を終えておけば良かったのですが、新型インフルエンザの流行期間はまだはっきりしていません。そのため心配な方は、もし新型インフルエンザワクチン接種が可能であれば、早め、早めに摂取されることをお勧めします。
7. 免疫力の高め方
低体温(基礎体温が35度台)、冷え性、汗をあまりかかないといった方。
これらの方は免疫力を充分に発揮しづらいという状態になっていることが多いようです。新陳代謝を改善させる方法を考えましょう。
慢性の便秘や下痢に悩まされている方。口臭がきつい方。便臭がきつい方。
消化器系の機能不全や自律神経失調が考えられます。食事の内容、お酒やたばこなどの嗜好品の内容を考えながら免疫力アップを考えましょう。
舌の表面がいつも白い、または黄色や茶色できれいなピンク色でない。また、歯のあとがついて、ヘリがいつもでこぼこしている。
東洋医学では昔から舌は「消化器の鏡」とも言われます。舌を少し刺激するだけでも胃はよく反応するほど舌は胃との関連性の深い臓器です。医食同源といわれるように、食べ物、飲み物は医療の要、免疫の要です。胃腸を上手に整えて、免疫力を上げましょう。 他にもいろいろと気になることがあれば、ご来院ください。